メトホルミン

一般的な健康人には聞きなれないクスリの名称。

欧米で 60 年以上使われてきた糖尿病治療薬の

「メトホルミン」に抗がん効果があることが、

最近わかってきた。

 

インスリン抵抗性改善薬に分類されるこの薬は、

インスリンの分泌を促進せずに血糖値を下げる

効き目のよさから、欧米では糖尿病の第1選択薬

として普及している。

 

近年、メトホルミン服用の患者さんは未服用群に

比べ、膵臓がんのリスクが 62%低下したとの研究

報告(米テキサス大)をはじめ、肺がん、大腸がん、

乳がんなど、多種類のがんで抗がん効果があった

とする臨床研究結果が世界各地から発信されている。

 

血中インスリン濃度を下げることでがん細胞の増殖

が抑えられるためだ。

糖尿病でない人に対してもがん予防、再発防止の

可能性が期待されている。

 

日本でも最近、中年でメタボ型の糖尿病の患者さんに、

第1選択薬としてメトホルミンを処方する医師が増え

つつある。

古典的な糖尿病治療薬が抗がん効果を携えてよみがえる

「メトホルミンの逆襲」とささやかれているそうだ。

さらに安価なのがすばらしい。

 

このような従来の常識をくつがえす薬の応用研究は

進んでやって頂きたい。

 

まだまだ暑いので水分補給を忘れずに。